こんな疑問に答えます。
「いつか海外で暮らしてみたい」と考えている人は多いですが、実際に海外移住を実現できている人が少ないのはなぜでしょう?
それはズバリ、日本じゃないと働けない仕事をしているからです。
海外でも仕事できる人には、専門的なスキルを持っていたり、資格や経験を活かして海外就職や外資系企業へ転職している場合が多いのです。
また、最近急増中のデジタルノマドも「パソコン1台あればどこでも仕事ができるスキル」を持っていますよね。
そこで今回は、海外移住を実現させるのに役立つ資格を紹介していきます。
また、ニーズに合わせて「とにかく海外で暮らしてみたい人」や、「海外就職したい人」、「日系企業の海外駐在または、外資系企業への転職をしたい人」、「ノマドワーカー になりたい人」に分けて、役立つ資格を詳しく解説していきます。
この記事で学べること
・【とにかく海外移住したい人向け】役立つ資格5選
・【海外就職してキャリアアップを目指したい人向け】役立つ資格3選
・【海外駐在&外資系企業転職したい人向け】役立つ資格2選
・【ノマドワーカーになりたい人向け】役立つ資格とは?
【とにかく海外移住したい人向け】役立つ資格とは?
そんな人向けに役立つ資格を紹介します。
ここで紹介する資格は、海外でも仕事を見つけられる可能性の高いものを選びました。
海外でも求人が多く、「とにかく海外移住したい人」にオススメの資格は以下のとおり。
・日本語教師免許
・美容師免許
・保育士・幼稚園教諭免許
・調理師免許
・旅行業務取扱管理者(総合)
それでは詳しく解説します。
日本語教師免許
海外の日本語学校は、日本人相手に仕事をするビジネスマンや日本の文化に興味のある学生などにニーズが高い印象です。
そんな日本語学校で、現地の生徒に日本語を教えられる資格が「日本語教師免許」です。
「せっかく海外移住するなら、現地の人とも深く関わりたい!」と思っている人にはぴったりの仕事ではないでしょうか。
日本のアニメが世界的にブームなのもあり、日本語を学びたい人も多く安定的に求人もあるようです。
現地の人と交流したい人や、教えることが好きな人は「日本語教師免許」を取って海外に出てみるのもいい選択肢だと言えます。
美容師免許
もしもあなたが海外で髪を切りたくなったら、「現地ヘアサロン」もしくは「日本人のいるヘアサロン」のどちらを選びますか?
恐らく、圧倒的に後者が多いかと思います。
なぜなら、日本人の髪質や骨格に合った髪型を熟知している日本人の美容師さんなら安心だから。
「現地の流行のヘアスタイルにされて、それがとんでもなく似合わなかった…」といった事故を避けるためにも、日本人がいる美容院で安心して髪を切ってもらいたいですよね。
このように、日本人が多く居住している地域(東南アジアやハワイなど)では、美容師の求人が多く掲載されています。
「美容師免許」を取ることによって、海外で働くことが可能です。
また、最近ではドバイなどの中東地域も美容師として働く穴場だったりします。
ドバイには日本人のビジネスマンやその家族が多く住んでいますが、東南アジアなどに比べると圧倒的に日本人向けの美容院が足りません。
また、現地のサービスと比べても日本人のきめ細やかなサービスは現地でも重宝されるでしょう。
保育士・幼稚園教諭免許
海外でも日本人が多く住むエリアには日本人向けの保育園や幼稚園もあり、求人募集も定期的に行われています。
特に、日系企業の多い東南アジアの国でニーズが高い傾向があります。
海外の保育園や幼稚園で働くには、「保育士免許」や「幼稚園教諭免許」を取得しておく事をオススメします。
現地では資格がなくても働ける園もあるそうですが、資格を持っていれば帰国してからの再就職もスムーズになります。
調理師免許
日系企業が多く進出している東南アジアなどのエリアでは、日本料理のお店のニーズが高いため「調理師」の求人は多く出されています。
特に、海外で人気のある「寿司」や「ラーメン」などの職人は海外でもニーズの高く引っ張りだこ。
バイトで調理の経験がある人や、料理に興味のある人は「調理師免許」の資格に挑戦してみてはいかがでしょうか。
「調理師免許」を取得したら、日本である程度修行してから海外に行くことをオススメします。
そうすれば、給料や待遇が良いお店で雇用してもらえる、または現地で店舗運営することも可能で、日本で仕事をするより収入を多く得られる可能性が高くなるからです。
旅行業務取扱管理者(総合)
旅行関係の仕事も、海外では比較的求人が見つかりやすいでしょう。
仕事内容としては、日本人が参加する観光ツアーの企画や海外出張サービス、現地の日本人向けの旅行など。
とにかく旅行が好きで、現地でも日本人向けの旅行サービスに関わる仕事をしたいなら「旅行業務取扱管理者」の資格がオススメです。
また、この「旅行業務取扱管理者」の資格は「国内」と「総合」があるのですが、海外で仕事をするなら「総合」を取得すべきなので注意です。
この資格を持っていれば、ある程度旅行業界の知識を保有している証明となり、現地でも積極的に採用担当にアピールできるでしょう。
もっと言うと、「旅行業務取扱管理者」は旅行会社の旅行取引責任者となるための資格なので、日本の旅行会社で経験を積んでから海外へ行く方が、より活躍の場が広がるでしょう。
【海外就職してキャリアアップを目指したい人向け】役立つ資格とは?
続いては、「自身のキャリアアップのための海外就職を検討している人向け」に役立つ資格を紹介します。
オススメの資格は以下の3つです。
・経営学修士(MBA)
・米国公認会計士(USCPA)
・通関士、貿易実務検定通関士、貿易実務検定
それでは詳しく解説します。
経営学修士(MBA)
MBAですが、経営学修士号(Master of Business Administration)の略であり、ビジネスにおける経営学を学ぶ専門的な学位を言います。
この学位は日本でも取得可能ですが、海外就職を希望するなら海外での学位取得をオススメします。
日本の学位だと、主に日本での経営や人事の内容を学ぶことになるので海外就職の場合は海外のビジネスを学んだ方が仕事に活かせるでしょう。
しかし海外でMBAを取得する場合、一回会社を辞めて海外のビジネススクールなどに留学することになります。
自分の将来のキャリアプランを見つめ直し、学位を取ることによってプラスになるのであれば思い切って仕事を辞めて留学する選択肢もアリです。
MBAを取得しておけば、海外就職したあとも現地のビジネスに役立つので興味のある人は挑戦してみる価値はあります。
米国公認会計士(USCPA)
キャリアアップを狙って海外就職する場合、英語以外の武器として持っておきたい資格が「米国公認会計士(USCPA)」です。
こちらの資格は、アメリカでしか通用しないと思われるかもしれませんが全世界に通用する互換制度があります。
そのため、一定条件を満たせば以下のような国で会計士として働くことが可能です。
カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、アイルランド、メキシコ
現在、公認会計士として日本で働いているなら、「米国公認会計士(USCPA)」の資格にもトライしてみてはいかがでしょうか?
この資格を取得すれば、活躍できるフィールドが世界へと大きく広がります。
また、こちらの資格は日本でも取得できるので、日本で仕事をしながらコツコツ勉強して資格取得することも可能です。
通関士、貿易実務検定
「通関士」や「貿易実務検定」などの貿易関係の資格は、国際物流が活発になってきた今の時代のニーズに合っていると言えます。
メーカーが自社で物を直輸入する場合には、これらの資格を持っている人は重宝されるでしょう。
また、貿易関係の仕事で働いた経験がなくても「貿易実務検定」を取得することによって、専門的な知識を身に付けられます。
さらに、国家資格でもある「通関士」の資格を取得することによって、職場の即戦力として認められ、就職や就職後に仕事を任せてもらえるなど有利に働くことでしょう。
【海外駐在&外資系企業転職したい人向け】役立つ資格とは?
ここでは、「日系企業に勤めているけどいつかは海外駐在したい人」や、「海外で働く夢を実現するために外資系企業への転職にチャレンジしたい人」向けに、役立つ資格を紹介します。
上記のような方にオススメの資格は以下のとおりです。
・TOEIC、またはTOFLE、IELTS
・認定情報技術者(CITP)
それでは詳しく解説していきます。
TOEIC・TOFLE・IELTS
日系企業の駐在員の座を狙っている、もしくは外資系企業への転職を目指しているなら必ず問われるのが「英語力」。
駐在員として応募する際や、外資系では「TOEIC」や「TOFLE」、「IELTS」などのスコアを求められる場合がほとんどかと思います。
日系企業ならTOEICは大好きですが、外資系なら「TOFLE」や「IELTS」の方が一般的かもしれません。
どちらにせよ、英語力の証明として持っておく必要はありそうです。
TOEIC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
TOFLE(ETS)
IELTS (公益財団法人 日本英語検定協会)
認定情報技術者(CITP)
今は世界的にもIT業界の需要が伸びており、海外では多くのIT企業が人材を募集しています。
IT人材として外資系企業の転職を考えている場合には、「認定情報技術者(CITP)」の資格がオススメです。
こちらの資格を取得すると、情報処理技術のプロフェッショナルとして認定されることになります。
世界的に人材不足なIT業界でこちらの資格を取得していれば、転職の強い味方になってくれるはずです。
【ノマドワーカーになりたい人向け】役立つ資格とは?
こんな贅沢な夢を叶えたい人にオススメの資格を紹介したいのですが、実を言うとありません!
理由ですが、ノマドワーカーは「パソコン1台であれば仕事ができてしまうスキルを持つこと」が重要だからです。
資格を取ったからと言って、ノマドになれるものではありません。
その代わり以下のような仕事は、スキルを磨けばノマドを実現することが可能です。
・WEBエンジニア
・WEBデザイナー
・WEBマーケター
・WEBライター
・動画編集者
上記のような仕事をするには、主にIT系の知識が必要になります。
ITの知識を深めるために資格を取るのはアリですが、資格がなくても仕事ができてしまうのでまずは独学orスクールに通うなどして、その分野のスキルを身につけましょう。
独学・スクールでスキルを身に付けた上で、理解を深めたい人にオススメの資格を紹介しておきます。
基本情報処理技術者、WEBデザイン技能検定、ITパスポート、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト、システムアーキテクト、C言語プログラミング能力認定試験、PHP技術者認定試験試験、CGクリエイター検定、CGエンジニア検定など
ノマドワークについて詳しく知りたい方には、下記の記事でも詳しく解説しています。
資格もいいけど、大切なのは経験と実績です
いかがだったでしょうか?
海外移住するのに役立つ資格を紹介しておいてこんな事を言うのもなんですが、
大事なのは「資格を取ること」よりも「実際に行動してみて経験と実績を作ること」です。
いくら素晴らしい資格を持っていても、世間の評価は
資格はあるけど経験なし <資格はないけど経験あり <資格はないけど経験と実績があり
このようになるでしょう。
努力して資格を取ることも素晴らしいことですが、知識ばかり詰め込んで行動しないのはNGです。
また、「実績」というと素晴らしい実績ばかりイメージしてしまう人も多いかもしれませんが、小さな成功でもOKです。
そして実績を作るのも、行動しなければ作れません。
机上で勉強ばかりするのではなく、実際に行動して経験しつつ、小さな実績を作っていきましょう。
終わり!
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