そんな人向けに解説します。
・ノマドワーカー向けのビザを発行している国
・アフターコロナ後にノマドビザが増える?!
・ノマドワーカーに興味がある人へ
こんな時代だからこそ、日本を脱出して海外に拠点を移したいと思っていませんか?
2020年から世界的なパンデミックが起こり、人々は「働き方」について見直すべき時期がやってきました。
毎日満員電車に揺られ、都心の狭くて家賃の高い家を借り、ほとんど貯金も残らずストレスの溜まるような日々を変えるのは、今がチャンスかもしれません。
企業でもリモートワークが推進されはじめ、今後は更に加速していくでしょう。
更に、多くの企業が倒産し「正社員」でも安定とはいえない時代になっている為、これからはフリーランス人口も増えることが予想されています。
すると、日本から脱出して多くの人が海外へ流れていくのは避けられません。
優秀な人ほど海外に出ていくようになるので、世界の国々ではそんな優秀な人材を獲得しようと「ノマド向けのビザ」を発行し始めています。
この記事では、海外ノマドとして海外移住したい人向けに「ノマドワーカー向けのビザを発行している国」について詳しく解説していきます。
ノマドワーカー向けのビザを発行している国
ノマド(遊牧民)のように、場所を選ばず好きなところを移動しながら働く人生に憧れる人は多いでしょう。
ところが、やはり海外に暮らす上でネックになるのが「ビザ」です。
現在、海外移住先で人気のある国ではビザ取得の難易度が高いのも事実です。
1位・オーストラリア
2位・アメリカ
3位・シンガポール
引用:海外移住したい人の意外な理由【500人を対象に調査】
ここでは、ノマドワーカーであれば比較的ビザの取りやすい【ノマドワーカー向けのビザを発行している国】を紹介していきます。
①エストニア
②ジョージア
③タイ
④ドイツ
⑤バルバドス
⑥クロアチア
⑦チェコ
⑧ドバイ
それでは紹介していきます。
1.エストニア
北欧に位置する電子国家「エストニア共和国」。
この国は、EU(欧州連合)加盟国で初めてデジタルノマドビザを発行しました。
このビザを取得することで、エストニアで最長1年間住みながら働くことが可能です。
ビザ取得の条件は以下のとおり。
・リモートで仕事ができること
・エストニア国外で雇用されているか、国外で自営業をしていること、またはフリーランサーであること
・主に国外に拠点を置くクライアントとビジネスしていること
・申請前の6か月間、月約45万円($ 4,130)の最低総所得要件を満たしていること
以上の項目を満たすなら、中世の雰囲気をそのまま残したヨーロッパの隠れ家「エストニア」で快適なノマドライフを過ごしてみるのはいかがでしょう?
2.ジョージア
南コーカサスにあるグルメ国家「ジョージア」。
ジョージアは近年ノマドの間で大変注目されている国です。
物価が安く、料理も美味しいジョージアは居心地も良いので、長期滞在するにはオススメの国でもあります。
そんなジョージアでは、ノマドワーカー向けに長期滞在(半年以上)予定のノマドビザを発行しており、ビザ取得には、申請書の記入と事前確認書類を入手する必要があります。
申請条件などの詳細は以下のとおり。
【申請条件】
・月収2000ドル(約21万円)以上
【事前確認書類の内容】
・旅行保険の証明
・雇用証明書
・個人情報
その他に、コロナ対応として入国後14日間の隔離(自費)すること。
物価が安くて料理が美味しいジョージアは、今後世界中からノマドワーカーの集まる国となりそうです。
3.タイ
世界中のノマドから絶大な支持を集める微笑みの国「タイ王国」。
温暖な気候と美しいビーチは、旅人だけでなく多くのノマドワーカも魅了しています。
そんなタイでもノマドワーカー向けのビザ「スマート・ビザ・プログラム」を発行しています。
スマートビザは、ざっくり以下のような特徴・申請条件があります。
・高度技術専門家:最低月給100,000バーツ以上(スタートアップ企業と雇用契約がある場合) または最低月給50,000バー ツ以上(定年退職した専門家の場合)
・投資家:最低資金額500万バーツから
・上級幹部:最低月給200,000バーツ (その他福利厚生手当を含む)
・スタートアップ企業の起業家:2年、1年、6ヶ月間のビザ申請 が可能
・スマートビザ取得者の法律上の配偶者および子女
一般的に所得のハードルが高いですね。
「自分にはそんなスキルがないからタイに移住は無理かも…」
諦めるのはまだ早いです!
タイにはスマート・ビザだけでなくお金を払えば取得できる「タイランドエリートビザ」もあるのでそちらも検討してみてはいかがでしょうか?
4.ドイツ
中世の面影を残す可愛らしい街並みの広がる「ドイツ」。
ロマンチックなクリスマスマーケットや、ドイツビールなども有名ですよね。
ドイツでも、ノマドワーカー向けに最大3年間滞在可能なビザ「Freiberufler visa」が利用できます。
以下の分野の「フリーランサー」であれば誰でもビザ申請することができます。
・医療
・法律
・税務、ビジネスカウンセリング
・科学、技術
・言語と情報発信
また、ビザ取得にかかる費用は以下のとおりです。
・フリーランスのビザ申請手数料は60ユーロ(約7,400円)
・滞在許可手数料は最大140ユーロ(約18000円)
・定住許可手数料は最大260ユーロ(約34000円)
ドイツなら可愛い街並みに癒されながら、ビールを片手に仕事するなんて贅沢もできてしまいますね!
5.バルバドス
カリブ海に浮かぶ楽園「バルバドス」。
日本人にはあまり馴染みがない国ですが、白いビーチとブルーに透き通る海が美しい国です。
そんなカリブ海の楽園で、海を見ながらリモートワークしたい人は「12 Month Barbados Welcome Stamp」を利用してみませんか?
こちらのビザは最大1年間、楽園でリモートワークすることが可能です。
申請条件は以下のとおりです。
・個人で申請する場合:$2000(約21万円)
・家族で申請する場合:$3000(約32万円)
・12カ月間で$50,000.00以上(約530万円)の収入を得る見込みがあること
・滞在中に、自分や家族を扶養する手段を持っていること
お金に多少余裕があり、ストレスフルな生活から抜け出したい人にはぴったりですね。
のどかなビーチと熱帯の風景を楽しみながら、人生のクオリティーを上げましょう。
12 Month Barbados Welcome Stamp
6.クロアチア
アドリア海の宝石と称えられる「クロアチア」。
温暖な気候に雄大な自然と青い海のコントラストが美しいクロアチアは、世界中の旅行者に愛されています。
そんなクロアチアでも、実はノマド向けのビザを発行しているのです。
クロアチアのノマドビザは、取得すれば免税(所得税を払う必要がない)があるのも嬉しいポイントです。
取得条件は以下のとおりです。
・パスポートが有効であること(滞在予定期間より3カ月長くなければいけない)
・健康保険加入証明を提出すること
・雇用証明書を提出すること
・犯罪証明書を提出すること
・収入証明(12カ月で最低28,800クローナ=約50万円)
・家賃契約書
「魔女の宅急便」や「紅の豚」などのジブリ作品の舞台ともなったクロアチア。
「非現実」を味わうにはもってこいの国かもしれません。
7.チェコ
まるで物語の世界に迷い込んだような美しい街並みが残る国「チェコ共和国」。
あまり知られていませんが、チェコも「Zivno visa」というノマドワーカー向けのビザを発行しており、1年間(延長も可)有効です。
そんな「Zivno visa」の申請条件は以下のとおりです。
・パスポートが有効であること
・無犯罪証明書を提出すること
・銀行の残高証明書を提出すること
・健康保険の加入証明(ビザ取得時に必要)
・最低1年の宿泊施設を手配したことの証明(家主が署名する)
・チェコに関連する実際の事業計画があることの証明
ヨーロッパの国では珍しく物価が安く、日本と同じ四季を味わえるチェコは、日本人ノマドにとっては意外な穴場かもしれません。
8.ドバイ
目覚ましい発展を遂げており、世界最先端を極める「ドバイ」。
美しいビーチから巨大ショッピングモール、砂漠まで何でも揃うこの国は世界中から注目されている国でもあります。
そんなドバイでは、ノマドワーカー向けのビザ「Dubai Digital Nomad Visa」を取得することにより、居住だけでなく銀行口座、電話、インターネット、そのほかの公共サービス、学校教育を受けられるようです。
ノマドワーカー必見の「Dubai Digital Nomad Visa」を取得するには以下の条件が必要です。
・パスポートの有効期限が6カ月以上
・健康保険への加入
・現在の雇用主との雇用証明書(1年間の契約有効期間が必要)の提出
・月給5,000ドル(約52万6,000円)以上の給与があること
・前月の給与明細書、過去3カ月分の銀行口座明細書の提出
・申請者が会社のオーナーの場合は、1年以上会社を所有していることが証明できること。
・平均5,000ドル(約52万6,000円)以上の月収があること
・過去3カ月分の銀行取引明細書の提出
急成長のドバイで暮らすことで、新しいビジネスチャンスを見つけられるかも?!
ノマドビザを発行しているその他の国々
ここまでノマドビザを発行している国々を詳しく紹介してきましたが、世界中にはまだまだノマドビザを発行している国(もしくは準備中)があります。
ここでは紹介しきれませんでしたが、気になる方は以下の国でもビザが取得できるので、自分で調べてみてくださいね。
アイスランド、アンギラ、アンティグアバーブーダ、オーストラリア、バミューダ
、ケイマン諸島、コスタリカ、キュラソー、メキシコ、モーリシャス、ポルトガル、ノルウェー、ギリシャ(準備中)
アフターコロナは、世界中がノマド誘致合戦が加速するかも
コロナという100年に1回のパンデミックで、日本だけでなく世界の経済が壊滅的になっています。
特に「観光業」で国の経済を支えていた場合は、このパンデミックの影響は計り知れません。
少しでも国内の経済を活性化させるために、アフターコロナではノマドビザを発行する国が増えるでしょう。
逆を言えば、デジタルノマドにとっては選択肢が増えるのでチャンスかもしれませんね。
そして、これからの未来は「企業の正社員=安定」の常識は覆っていくでしょう。
これからは「個人でも、どこでも働けるスキル」を身に付けることが重要ですね。
この記事を読んで、「ノマドワーカーの仕事が知りたい人」や「ノマドワーカーになる方法」が知りたい人は下記の記事を参考にして下さい。
終わり!
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