この記事では、こんな疑問に答えます。
近年、日本でも働き方やライフスタイルの多様化により「海外移住」する人が増えてきました。
・リモートワーク可能な企業で働く人
・場所にとらわれず、好きな場所で働けるデジタルノマド
・語学やスキルを習得して海外就職を目指す人
・子どもの教育のため、親子留学する人
・リタイヤしたシニア層
上記の例を中心に、今後も日本を出て海外暮らしをする人は増え続けると予想されます。
海外で暮らしは人生にとって素晴らしい経験となることでしょう。
しかし、一括りに「海外」と言っても国によって言語や文化、人種、価値観などが異なります。
海外移住に人気の国は、必ずしもあなたにとっては住みやすいベストの国ではないかもしれません。
海外移住は人生で大きな決断になるので、しっかりと検討したいものです。
この記事では、世界30か国以上に渡航した経験のある私が、【英語圏で日本人が住みやすいオススメの移住先】を紹介します。
・なぜ、英語圏への移住がオススメなのか?
・【海外移住】日本人におすすめの英語圏の移住先とは?
・海外移住に必要な英語力を付ける方法とは?
なぜ、英語圏への移住がオススメなのか?
海外移住で多くの人がぶち当たる「言葉の壁」。
観光だけではあまり気になりませんが、実際に海外で生活すると「言葉の壁」をかなり痛感するはずです。
つまり、快適に移住ライフを楽しむには「言語の習得」がポイントになってくるのです。
人気の移住先にランクインするマレーシアも、現地ではマレー語・英語・華語・タミル語が話されていますし、タイではタイ語が使われています。
しかし、いきなりマレー語やタイ語などの現地語を習得するのは大変そうですよね…。
英語なら、日本では義務教育から英語を学んでおり他言語に比べてハードルは低いはず。
そこで今回は、日本人におすすめの英語圏移住先を紹介していきます。
【海外移住】日本人におすすめの英語圏の移住先とは?
それでは早速、おすすめの海外移住先を紹介します。
1.カナダ
2.オーストラリア
3.ニュージーランド
4.アイルランド
5.フィリピン
1.カナダ
雄大な自然が楽しめる移民大国「カナダ」。
カナダは世界的にも移民の受け入れに積極的な国の一つであり、条件を満たせばカナダへの移住は可能です。
カナダの英語は訛りがないことで有名ですが、世界中から移民が集まるため英語以外にもフランス語やドイツ語なども話されています。
余裕のある人は、英語にプラスしてフランス語も勉強しておくとカナダでより快適な移住ライフをおくれますよ。
カナダの魅力といえば、
・治安が良く住みやすい
・多様性に寛大
・医療費が無料
・大自然に囲まれて生活できる
・ワークアンドバランスが実現できる
・さまざまな人種・価値観に触れられる
・英語の訛りがなく聞きやすい
といった点が挙げられます。
治安も良く、移民を積極的に受け入れているカナダは世界中からも住みやすい国として人気があります。
また、マルチカルチャーの国なので日本食にも困らないのは嬉しいポイントですね。
移住するのに必要なビザの基本情報は、以下の通り。
・エクスプレス・エントリー:英語力と特別なスキルを持った職業の人向けのビザ
・ファミリースポンサーシップ:カナダに家族がいる人向けのビザ
・スタートアップビザ:カナダで起業や投資する人向けのビザ
・PGWP:カナダの学校卒業後にカナダで就労する場合のビザ
取得できるビザは様々な種類がありますが、上記の4つの方法は特に人気の取得方法です。
カナダのビザ情報や、カナダでの就職・転職の詳細は以下にまとめています。
2.オーストラリア
広大な大地と美しいビーチが人々の心を魅了する「オーストラリア」。
オーストラリアもカナダと同様に、世界中から多くの移民を受け入れている移民国家です。
そのため移民に優しく、世界中の食材が手に入るので日本人でも住みやすい国と言われているんですよ。
また、この国はかつてイギリスの植民地だったため、英語が母語として使われています。
オーストラリアの英語は「オージーイングリッシュ」とも呼ばれ、独特なアクセントや表現が使用されいるようです。
オーストラリア移住の魅力をまとめると、
・温暖な気候
・自然と都市のバランスが良い
・給料が高い
・仕事の残業もなく、有給消化率100%
・多様な文化に触れられる
・地震が少ない
こんな感じです。
日本で生活するよりものんびり大らかに暮らせるイメージですね。
移住するのに必要なビザの基本情報は、以下の通り。
・パートナービザ:オーストラリア国籍や永住権を持つパートナーと結婚する場合
・リタイヤメントビザ:55歳以上で資産条件などを満たすことが条件
・就労ビザ:短期就労ビザ(2年間)と中長期就労ビザ(4年間)の2種類
・投資ビザ:一定の資産を満たしていることや、キャリア、投資歴を有した人向け
・技術ビザ:国の指定した技術職業であること。ポイント制で60点以上で申請可
移民国家とはいえ、ビザの取得や維持は年々難しくなってきているようです。
最新の情報を確認しつつ、オーストラリア移住の準備を進めていきましょう。
オーストラリアのビザ情報や、現地での就職・転職の詳細は以下にまとめています。
3.ニュージーランド
壮大な自然で多彩なアクティビティが楽しめる「ニュージーランド」。
「とにかく壮大な自然を満喫したい!」といった人にはピッタリな国です。
氷河、森林、海、川、湖などの変化に富んだ風景の中で、アクティビティを楽しみながら住むなんて贅沢すぎますね。。
そんなニュージランドは、「キーウィ・イングリッシュ」と呼ばれる独特な発音とスラングがある英語が使われています。
オーストラリア英語とはまた少し違う特徴があるようですが、ユニークな発音を学んでみるのも面白いかもしれませんね。
ニュージーランドの国の魅力をまとめました。
・人も穏やかで治安も良い
・大自然で多彩なアクティビティが楽しめる
・ワークアンドライフバランスの充実
・人権意識が高い
ニュージーランドは穏やかな国民性なので、のんびりと自然に囲まれて暮らしたい人にはおすすめの移住先です。
また、治安も良いので子連れ移住にも安心かと思います。
移住するのに必要なビザの基本情報は、以下のとおり。
・就労ビザ:「ワークトゥレジデンス」、「ビジネスリロケーション」、「テンポラリーワーク」の3種類
・シルバーファーンポリシー:海外のスキルが高い若者(20歳〜35歳)を対象に毎年300人を対象にビザの発給がある
・技能移住:年齢、学歴、職歴、資格、雇用保障の有無などをポイント制に換算
・家族移住:パートナーや子ども、両親、兄弟姉妹及び成人した子ども向け
・起業、投資ビザ:海外の事業家や投資家向け
ニュージーランドのビザ情報や、現地での就職・転職の詳細は以下にまとめています。
4.アイルランド
歴史的な建造物が多く、ロマンチックな雰囲気が魅力の「アイルランド」。
ヨーロッパ最果てのアイルランドですが、この国はギネスビールの発祥の地でもあります。
街にいくつもパブがあるので、ビール好きの人は地元のアイリッシュ達と飲みながらコミュニケーションを取るのも楽しいかもしれません!
アイルランドでは、ゲール語が第一言語なのですが英語も充分に使われています。
また、アイルランド人の話す英語は少し訛りがありスピードも速いようなので、リスニングも相当鍛えられそうですね…。
アイルランド移住の魅力をまとめると、
・フレンドリーな国民。(お酒好きならパブですぐに友達ができる)
・緑が多く、自然を堪能できる
・ロマンチックな街並み
・日本と同じく水道水が飲める
・ヨーロッパを気軽に旅行できる
といった感じです。
ヨーロッパならではの街並みや雰囲気を満喫したいなら、アイルランドへの移住を検討してみてはいかがでしょう?
移住するのに必要なビザの基本情報は、以下のとおり。
・一般就労ビザ:滞在期間2年、現地で雇用が決まっており年収30,000ユーロ以上、国が指定する職業リストに当てはまっていることが条件
・ディファクトビザ:婚約者ビザ
・永住権:5年以上合法的にアイルランドに滞在していることが条件
・市民権:アイルランドに帰化すること
アイルランドのビザ情報や、現地での就職・転職の詳細は以下にまとめています。
5.フィリピン
青い海に真っ白な砂浜が映える、常夏の楽園「フィリピン」。
日本からも近く1年中南国気分を味わえるフィリピンは、日本人にとっても住みやすい国と言われています。
フィリピンではタガログ語が第一言語となっていますが、英語も公用語として使われるアジアでは珍しい国です。
最近では、格安英語留学のホットスポットとなっているだけあって、フィリピン人の英語はとても綺麗で聞き取りやすいのもポイントです。
フィリピン移住の魅力は以下のとおりです。
・温暖な気候
・海がとにかくキレイ
・英語が苦手でも語学学校(格安)があるので、英語を学びやすい
・物価が安い
・永住権の取得が容易
・フレンドリーな国民
日本からも比較的簡単に行き来しやすいため、定期的に日本に帰りたい人でも気軽に移住できそうですね。
移住するのに必要なビザの基本情報は、以下のとおり。
・労働ビザ:外国人労働局(DOLE)で労働許可証を取得後、労働査証9Gの申請可能
・結婚用・永住移住ビザ:フィリピン人との結婚で申請可能
・特別居住退職者査証. SRRV:「Classic」、「Smile」、「ヒューマンタッチ」の3種類があり、それぞれ条件が異なる
・特別投資家査証.SIRV:75,000USドルを投資すると貰えるビザ
・特別割当移住査証:無犯罪かつ50,000USドル以上の残高証明書などの条件あり
フィリピンでは、世界でも永住権を比較的容易に取得できる国としても有名です。
フィリピン移住に興味のある人はビザ、永住権の詳細を改めて確認しつつ自分にも取得可能なビザを探してみましょう。
フィリピンのビザ情報や、現地での就職・転職の詳細は以下にまとめています。
海外移住に必要な英語力を付ける方法とは?
ここまでを振り返って、
と思った人。
結論は、
・手順①好きな方法でインプット
・手順②アウトプット
を繰り返して継続すれば、語学力は徐々に伸びていきます。
私も好きな方法(ラジオで英語学習)と1ヶ月の短期留学+オンライン英会話を続けたら、なんと1年でTOEICのスコアが300点伸びました。
手順①好きな方法でインプット
シンプルですが、大事なこと。
それは自分が楽しく続けられる方法でインプットすることです。
日本人が英語学習でやりがちな間違いとして、
・まずは単語からきっちり覚えようとして、つまらない分厚い単語帳を買う
・とにかく文法(SVCやら…)を暗記すること
をやりがちです。
しかし、こんな完璧主義な学習法で継続できる人はほぼいないです!!
英語学習で伸びるの方法は「楽しむこと」ですよ。
自分の好きな方法で英語をインプットしましょう。
(例)
・英語学習アプリ
・本やマンガ
・ラジオ
・音楽
・映画やYouTube動画など
手順②アウトプット
ここをすっ飛ばして英語学習している人が多いです。
英語を「知識」だけでなく「実践的」に使いこなすにはアウトプットは超必須です!
いくらインプットし続けていても、それは使わないのですぐに忘れていきます。
以下のようなアウトプットを通して、失敗を繰り返して英語は体に染み付いていくのです。
・留学
・英語を話す恋人を作る
・英会話スクール
・オンライン英会話など
本気で英語を使いこなせるようになりたいなら、アウトプットに力を入れてくださいね。
なお、海外移住を検討中で英語を学びたい人は、以下の記事もご覧ください。
とはいえ、海外移住の現実は・・・
いかがだったでしょうか?
「海外移住」のイメージを膨らませたばかりですが、ここで現実的な話。
これはどの国でも言えることですが、国内で足りない人材や困っている人を救済する為に移民を受け入れています。
そのため、海外移住を本気で考えているなら「語学力」はもちろん、「専門的な技術」を持ち合わせていなければ厳しいのが現実です。
その国で必要とされる人材は国によって異なります。
「どうしてもこの国に住みたい!」と思う国があるなら、その国の移民局ホームページなどで、必要条件を常に確認しておくことをオススメします。
語学さえできれば海外移住は容易というのは幻想です。
正しくは、語学を身に付けつつどこでも必要とされる技術を磨いておくことですよ!
終わり!
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