こんにちは、Yuri(@lovethelife365)です。
この記事を書いているわたしは、2018年に同性パートナーと養子縁組をし、その後に精子提供を受けて2020年に子どもを出産しました。
現在は、妊娠中のパートナーと女ふたりで子育て奮闘中です。
そんなわたしたちも、現在は賃貸の家を借りて家族で住んでいますが、正直家探しをする時は「同性カップルであること」をどのように伝えたらいいか、かなり悩みました。
そんな経験があったからこそ、今回この記事では「同性カップルで賃貸を探すポイント」について詳しく解説していきたいと思います。
この記事で学べること
・同性カップルで賃貸を借りるのは難しい?
・同性カップルで賃貸を探すときのポイントとは
・LGBTフレンドリーの不動産屋まとめ
同性カップルで賃貸を借りるのは難しい?
残念ながら、こんな経験のある同性カップルがいるのも事実です。
最近、日本ではLGBTに対する理解が進んできているので「そんな心配はあまりしなくては?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、実際には「性の多様性についての理解」が進んでいるのであって、「現実の社会での性的マイノリティーへの対応」が追いついていないのが現実です。
そのため、生活の中で「同性カップル」を想定した対応が遅れていたり、そもそも想定されていなかったりするのです。
不動産もその一つです。
同性カップルで賃貸契約をすることを想定されていない不動産会社の場合、相談の段階で断られるケースもあるそうです。
また、もしも不動産会社で賃貸物件を探すことが出来ても、管理会社や大家さん側から理解が得られずNGとなる可能性もあります。
では、どうしたら同性カップルと物件を探せばいいの?という疑問が出てきますよね。
今回はLGBT当事者であるわたしが「同性カップルで賃貸を探すときのポイント」を解説します。
同性カップルで賃貸を探すときのポイントとは
それでは、同性カップルで賃貸を探すときのポイントについて見ていきましょう。
ポイントは以下の4つです。
・パートナーシップ制度を利用できる地域で探す
・不動産会社へ正直に伝える
・「2人入居可能物件」を探す
・最終手段は「同居人」として契約
こんな感じです。
それでは詳しく解説していきます。
パートナーシップ制度を利用できる地域で探す
まず1つ目のポイントは「パートナーシップ制度を利用できる地域で探す」ことです。
パートナーシップ制度とは、同性同士のカップルを社会生活におけるパートナーとして承認し、その関係を証明する「パートナーシップ証明書」を発行する取り組みのことを言います。
2020年11月時点で60以上の自治体で導入されており、今後も全国的に増えることが予想されます。
法律上の婚姻関係とは異なりますが、「パートナーシップ証明書」を提示することによって、ややこしかった不動産への説明も楽になり、管理会社や大家さんへ「きちんとしたパートナー同士」であることを証明することが出来ます。
利用できるなら利用した方がいいと思いますが、パートナーシップ証明があるから100%審査に通ると言うことはないのでご注意ください。
不動産会社へ正直に伝える
せっかく物件見学まで行ったのに、同性カップルであることを伝えたらお断りされてしまうというのはよくある事例です。
同性カップルで賃貸を考えているなら、まずは正直に不動産会社へ伝えることが大切です。
伝えた上で物件探しをすることによって、2人の事情を鑑みて管理会社や大家さんと交渉してくれたり、アドバイスをくれたりすることがあるかもしれません。
とはいえ、
「不動産会社へ行った時にカミングアウトするのは気が引ける…」
「せっかく行ったのに断られたらどうしよう」
と不安に感じる人も多いはず。
そんなときは、インターネットでLGBTフレンドリーな不動産を検索してみましょう。
LGBTフレンドリーを掲げているところなら、わざわざ行ったのに断られることはほぼないでしょうし、今まで同性カップルの賃貸契約を結んできた実績のある担当者がいる可能性もあります。
LGBTフレンドリーな不動産のまとめは次章で紹介します。
「2人入居可能物件」を探す
同性カップルが賃貸物件を探す際のポイントの3つ目は「「2人入居可能物件を探す」ことです。
「2人入居可能物件」とは、「2人暮らしできる物件」のことです。
この「2人入居可能物件」という条件があるなら、基本的には2人で暮らしができます。
もちろんこの条件が記載されていなくても、大家さんの判断で2人暮らしできる物件はありますが、この条件で探した方がパートナーと住める家を探せる確率は上がるでしょう。
しかし、最終的な判断はあくまでも管理会社や大家さんになるので、身内や家族でなくても入居OKの場合や、夫婦のみしか認めない大家さんがいたりと、バラつきがあるそうです。
最終手段は「同居人」として契約
ポイントの4つ目は「最終手段は”同居人”として契約すること」です。
色々とポイントを解説してきたのですが、やはり
「担当者にカミングアウトしたくない」
「あまり賃貸探しで揉めるのも面倒くさい」
という場合もありますよね。
そんな場合には、賃貸契約をパートナーのどちらか1人で契約し、もう1人は同居人として一緒に住むという方法もあります。
実際にわたしもパートナーと同棲を決めたときは、パートナーが契約者となり、わたしは「同居人」として一緒に住んでいました。
もちろん大家さんにも不動産会社の人にも伝えていません…。
もちろんこれといったトラブルもないので、別にあえてカミングアウトして頑張って物件探しをしなくてもいいのかな、とも思ってしまいます。
ちなみにですが、同性カップルで賃貸契約の際にカミングアウトしている割合は約3割ほどだそうで、意外とカミングアウトせずに同棲している方が多いのかもしれませんね。
LGBTフレンドリーの不動産屋まとめ
「せっかく不動産へ行ったのに、同性カップルであるという理由で断られてしまった…」
残念ながらそんなケースも多く発生しています。
同性カップルで家を探すなら、LGBTに理解のある不動産へ相談することをオススメします。「同性カップルである」という理由で断られないだけでなく、カップルの事情も鑑みて物件探しもスムーズに進むでしょう。
ここでは、LGBTフレンドリーな不動産屋を紹介します。
・SUUMO
・IRIS(アイリス)
・Enplus(エンプラス)
・三好不動産
・サマリヤ
・LGBT不動産
SUUMO
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SUUMOでは「LGBTであることを理由として、入居の相談や入居自体をお断りすることはない」と、積極的に意思表示するLGBTフレンドリーな不動産です。
また、賃貸物件探しだけでなく住宅購入のアドバイスやサポートも行っています。
同性カップルで住宅購入を考えているカップルにとって嬉しいサービスですね。
IRIS(アイリス)
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IRIS(アイリス)は、スタッフ全員がLGBT当事者なので、安心して相談できる不動産屋です。
やはり自分たちの気持ちもわかってくれるスタッフがいるのは本当に心強いですよね。
当事者ならではの悩みにも配慮してくれるので、どんな心配事も遠慮なく聞ける雰囲気です。
また、サイト内ではLGBT向けの情報も見ることができるので情報収集するにも便利です。
Enplus(エンプラス)
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創業時より、国籍・言語・文化・性別などの垣根を設けず、ダイバーシティを推進してきたEnplus。
早くからダイバーシティを推進してきたEnplusでは、以下のようなLGBT支援宣言をしています。
①自社で運営するサービスアパートメントを「LGBT Friendly」とし、入居審査の際に一切不利になることなく同性カップルが入居できることを約束する。
②取引先の大手不動産会社や管理会社にもLGBT支援の輪が広がるように積極的に働きかけ、賛同していただけるよう努める。また、より多くの優良物件をLGBTの方々にご紹介できるよう、不動産会社および管理会社の賛同を得られた物件を集め、LGBT Friendly物件の特集、ラインアップを強化することを約束する。
③社員は、「日本のグローバル化に貢献する」というエンプラスのミッションのもと、ダイバーシティ推進の一環としてLGBTについて社内でも啓蒙のための研修を実施し、全スタッフが正しい知識・理解を持って接することを約束する。
④社員がLGBTという理由で差別を受けたり、評価にマイナスの影響をうけたりといったことはなく、また、採用の際にLGBTという理由で不利益を生じることも一切ないことを約束する。
このような宣言をされていることからも、LGBTに寄り添った不動産屋であることが分かりますね。
三好不動産
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福岡でNO.1の賃貸物件管理戸数を誇る三好不動産。
物件探しはもちろんのこと、LGBT当事者を対象としたセミナーも多数開催しており、「不動産購入」「生命保険」「財産分与」「必要な手続きのポイント」などの情報も積極的に発信しています。
LGBTの取り組みで「PRIDE指標」の最高評価「ゴールド」を受賞した実績もある三好不動産。同性カップルが安心して物件探しを任せられる不動産屋であることは間違いなさそうです。
サマリヤ
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「LGBT当事者が当たり前のサービスを当たり前に受けられる社会」を目指しているサマリヤ社。
こちらの不動産屋は「LGBT専門の不動産屋」としているので、当事者にとってもサポートを受けやすい環境が整っていると言えるでしょう。
LGBT不動産
[browser-shot url=”https://lgbt-fudousan.com/” width=”800″ height=”300″ href=”https://lgbt-fudousan.com/” alt=”LGBT不動産” target=”_blank”]
セクシュアルマイノリティの暮らしを応援するために設立されたLGBT不動産。
都内で多数の豊富な物件を扱っているほか、LGBTに関するトピックも沢山サイト内で見ることが出来ます。
また、LGBT不動産ではLGBTに理解のある大家さんも募集しているため、同性カップルの賃貸物件契約もスムーズに行く可能性が高そうです。
LGBTフレンドリー不動産をうまく活用しつつ、2人の理想の家を探そう
いかがだったでしょうか?
同性カップルの家探しは大変と聞いて不安に思っている同性カップルの方も多いかと思います。
しかし、最近ではLGBTフレンドリーな不動産屋も増えてきています。
今回紹介したポイントを参考にしつつ、LGBTフレンドリーな不動産屋で自分たちの理想のお部屋を探してみてくださいね。
大好きなパートナーと一緒に住むのは本当に幸せなことですよね。
2人の家探しが上手く行くことを願っています!
終わり!
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